FEBuilderGBAでヴェルニの塔1階にナーシェンを配置する方法【エイリークパッチ】
今回はFEBuilderGBAを用いて
聖魔の光石にナーシェンを敵ユニットとして登場させる方法を解説していきます。
また、このページで解説する方法はあくまで一例ということで
この方法が絶対正しいわけではないことを予めご了承ください。
このページで学ぶこと
・別作品のユニットのデータを移植する方法
・ユニットを新しくマップに配置する方法
・敵と戦う際の会話テキストを編集する方法
・敵と戦う際のBGMを変更する方法
・別ROMからBGMを移植する方法
1.ナーシェンのデータを聖魔の光石側に移植する
まず事前準備としてナーシェンの顔グラを取り出す必要があります。
FEBuilderGBAで封印の剣を起動します。
「ユニット能力」にてナーシェンをクリックした後、赤枠の付近をクリックします。
「画像取出」をクリックして任意のフォルダに顔の画像を保存します。
1-1.任意のユニットデータをナーシェンのものに書き換える
次にFEBuilderGBAで聖魔の光石を起動します。今回はフォルデをナーシェンに書き換えていきます。
まず「ユニット能力」にて9Bの「フォルデ」をクリックした後、赤枠の付近をクリックします。
「画像読込」をクリック、先ほど保存したナーシェンの画像を選択して読み込みます。
ユニット能力ウィンドウ右上の「書き込み」をクリックすればフォルデの顔がナーシェンに変化します。
1-2.ナーシェン用のテキストを用意する
赤枠の「詳細」をクリックしてテキストウィンドウを表示させます。
ゲーム内で未使用のテキストID「122F」をクリックし、画像のように「ナーシェン」と直接打ち込みます。
その後、「書き込み」ボタンをクリックすることでテキストID「122F」=「ナーシェン」という設定が完了しました。
同じ手順でテキストID「1230」に「ベルン王国『三竜将』の一人
リキア地方を指揮する」というテキストを入力します。
あとは名前と詳細の右にある数値をそれぞれ「122F」「1230」と入力すればナーシェンのデータ移植が完成です。
2.ヴェルニの塔1階にナーシェンを配置する
実際にナーシェンをヴェルニの塔1階に配置します。
簡易メニューの「ユニット配置」をクリック。ヴェルニの塔1階＞章開始イベントにて
「リストの拡張」をクリックします。
既存のデータ数が「17」に設定されているので総データ数を「18」に設定した後「移動処理を実行する」をクリックします。※ナーシェンのデータ枠を追加するため+1している。
その後、一番下の「魔物(マミー) Lv:1」をクリック。ユニット番号を「9B」
クラスを「22」と入力した後、エンターキーを押します。
するとナーシェンの顔グラとドラゴンマスターのグラが表示されます。
ただ、このままだとボスのマミーとナーシェンの位置情報がかぶっているので
赤枠で囲ったマップ画像の適当なマスをクリックしてナーシェンの初期位置を変えておきます。
あとは「変更」をクリック後、「書き込み」をクリックすればナーシェンの配置が完了です。
3.ナーシェンのセリフを追加する
ナーシェンと戦闘する際のセリフ、および倒した時のセリフを設定していきます。
3-1.交戦時のセリフの設定
画像赤枠の「交戦時セリフへ.Jump」をクリックします。
画面下にスクロールして未使用のテキストを選択します。
「45 ヴァルター -> 02 ゼト()」のテキストが使われていないようなので、この箇所を再利用します。
赤枠で囲った場所に以下の数字を入力していきます。
・攻撃側ユニットにナーシェンのキャラID「9B」
・反撃側ユニットに「0」
・マップ「24」
・達成フラグ「7」
ここまで入力出来たら一度「書き込み」で入力内容を反映しておきます。
その後、「テキスト」をクリック。まだ使われていないテキストID「1231」にナーシェンのセリフをコード文と一緒に入力していきます。
結論を先に書くと『』で囲ってある以下の数値とテキストを入力するわけですが、
ここで簡単にテキスト入力のコツを解説しておきます。
『@0009@0010@01C7@0009私は強い・・・私は賢い・・・
私は美しい・・・私は正しい・・・@0003
誰よりも・・・誰よりもだっ！@0003』
まず文頭の@0009@0010@01C7@0009ですが
こちらは「おまじない」みたいなものとして考えます。
ここで注目すべきは「C7」の部分です。
この数値はユニット能力ウィンドウ等で確認できる顔IDと同じになります。
今回の場合、ナーシェンの顔IDは「C7」なので
@0009@0010@01C7@0009と入力しましたが
もし仮にエイリークの顔を表示させたい場合は、エイリークの顔IDは「2」なので
@0009@0010@0102@0009と入力します。
そして「@0003」はボタンを押すと改行を行うというコード文になります。
原作におけるナーシェンのセリフはゲーム上だと
「私は強い・・・私は賢い・・・
私は美しい・・・私は正しい・・・▽」
「誰よりも・・・誰よりもだっ！▽」
という風に表示されているので
文頭に「@0009@0010@01C7@0009」を入力し、
文末のボタンを押すと改行させたい箇所に「@0003」を入力すれば、
『@0009@0010@01C7@0009私は強い・・・私は賢い・・・
私は美しい・・・私は正しい・・・@0003
誰よりも・・・誰よりもだっ！@0003』
というテキストで表現することができます。
上記のテキストを入力した後、書き込みボタンをクリックした際、
正しく入力できていれば画像のようにナーシェンの顔が表示されるはずです。
入力が完了したら交戦会話ウィンドウにて、テキストの数字を「1231」と入力後、
「書き込み」をクリックすればナーシェンが味方ユニットを攻撃した場合のセリフは入力完了です。
しかしこれだけだと、逆に味方ユニットがナーシェンを攻撃した場合、ナーシェンのセリフが表示されないため、画像のように以下の数字を入力します。
・攻撃側ユニットに「0」
・反撃側ユニットにナーシェンのキャラID「9B」
・マップ「24」
・達成フラグ「7」
・テキスト「1231」
これでナーシェンと交戦する際の設定は完了です。
次にナーシェンを倒した際のセリフの設定をします。
3-2.死亡時のセリフの設定
画像赤枠の「死亡時セリフへ.Jump」をクリックします。
現在の設定だとナーシェンを倒した際にゲームオーバーになってしまうため、達成フラグの数字を「0」に入力してEnter。書き込みをクリックします。
「テキスト」をクリックして、死亡セリフウィンドウを表示させます。
画面をスクロールして、テキストID「1232」を選択します。
その後、ナーシェンが死亡した際のセリフを入力します。
『@0009@0010@01C7@0009おのれ・・・おのれ・・・@0003
きさまらごときにっ
きさまらごときにぃっ！@0003』
上記のテキストを入力し、書き込みボタンをクリック。
あとは死亡セリフのテキストIDを「1232」に変更した後、
書き込みボタンをクリックすれば死亡時(倒した時)のセリフの設定は完了です。
4.「ベルンの名のもとに」を移植する
最後にナーシェンの戦闘BGM「ベルンの名のもとに」を設定します。
まずFEBuilderGBAで封印の剣を起動します。
簡易メニューの「ソングテーブル」をクリック。
ソングテーブルに表示されている「17 ベルンの名のもとに」の箇所を確認します。
この時に「ベルンの名のもとに」のID「17」をメモしておきます。
再度FEBuilderGBAで聖魔の光石を起動します。
簡易メニューの「ソングテーブル」から「ソングヘッダーへ」をクリックします。
さらに「別ゲームからの曲移植」をクリックします。
「別ROMを開く」をクリックして、封印の剣のGBAファイルを開きます。
右枠にて、先ほどメモした「ベルンの名のもとに」のIDとなる「17」をクリック
そして左枠のサウンドテーブルにてBGMの空枠となる「5D」をクリック。
「選択した曲を移植する」をクリック＞「はい」を押せば「ベルンの名のもとに」の移植が完了します。
4-1.サウンドルームにBGMを登録する
次にサウンドルームへ登録を行っていきます。
ソングテーブルにて「サウンドルームへ」をクリック後、「リストの拡張」をクリック。
総データ数を「149」に入力して「移動処理を実行する」をクリックします。
その後、一番下の「149 勇ましき者たち」を選択して「曲名」をクリックします。
テキストID「1233」に「ベルンの名のもとに」を直接入力し「書き込み」をクリックします。
最後にBGMIDを「5D」、曲名を「1233」と入力して「書き込み」をクリックします。
これでサウンドルームに「ベルンの名のもとに」が登録できました。
4-2.ナーシェンと交戦時のBGMを変更する
ナーシェンと戦う際、サウンドルームに新しく登録した「ベルンの名のもとに」を再生する設定をします。
まず画像赤枠の「交戦時BGMへ.Jump」をクリックします。
「68 オニール：1B負けられぬ戦い」をクリック。
ユニットIDを「9B」、曲番号を「5D」に入力した後、書き込みをクリック。
これでナーシェンと戦闘した際「ベルンの名のもとに」が再生されるようになります。
あとはステータスを調整したりルーンソードを持たせたりすれば
より原作に近い形での再現になるのではないでしょうか。
了
